英語が苦手なのですが、英語論文から情報収集がしたいです。
何か良い方法はありませんか?
それならDeepL(ディープエル)を使用すると良いですよ。
実例を交えて説明しますね。
概要
このブログでは、英語の学術論文をDeepL翻訳を使って読む方法、コツ、および翻訳時の注意点を分かりやすく説明します。
はじめに
英語論文の読解は、研究者や学生にとって避けて通れない道です。
最新の研究トレンドをキャッチアップするため、また、自身の研究を進める上で欠かせない情報が含まれているためです。
しかし、英語が母国語でない人々にとっては、専門用語が満載の論文を理解するのは一筋縄ではいきません。
そこで、翻訳ツールの力を借りるわけですが、中でもDeepL翻訳はその精度の高さから多くの支持を得ています。
では、どのようにしてDeepLを最大限に活用し、英語論文の読解を効率化するのでしょうか。
このブログでは、その方法について具体的に掘り下げていきます。
DeepL翻訳とは?
DeepL翻訳は、ドイツのケルンに本拠を置くDeepL GmbHによって開発され、2017年8月28日に開始されたニューラル機械翻訳サービスです。
現在、32言語と700言語ペアの翻訳を提供しており、主に欧州連合加盟国の公用語に加え、日本語、中国語(簡体字)、韓国語、インドネシア語、トルコ語、ロシア語、ウクライナ語、ノルウェー語、アラビア語などの欧州連合域外の言語にも対応しています。
世界最高レベルの機械翻訳
"DeepLのニューラルネットワークは、細かなニュアンスを読み取り、これを反映させて、他の翻訳サービスでは出てこないような高品質の訳文を作り出します。DeepLでは、機械翻訳モデルを評価するために、定期的にブラインドテストを実施しています。ブラインドテストでは、プロの翻訳者にどのシステムがどの訳文を作ったかを伏せた状態で翻訳結果を見てもらい、最も精度の高いものを選んでもらいました。その結果、DeepLは他の3倍の頻度で優れているとして選ばれました。"
https://www.deepl.com/ja/whydeepl
DeepL翻訳の基本的な使い方
例)ChatGPTで作成した英語文章を日本語に翻訳した結果
まずは、DeepL翻訳の基本から始めましょう。
DeepLは、テキストを入力または貼り付けるだけで、数秒以内に翻訳結果を表示してくれます。
ウェブサイトやアプリを通じてアクセス可能で、非常に直感的に操作できます。
英語論文を読む場合は、抽象的な概念や専門用語が多用されるため、文脈を考慮した翻訳が求められます。
DeepLは文脈を理解して翻訳する能力に優れており、単一の単語ではなく文全体の意味を捉えて翻訳するため、論文の理解に大いに役立ちます。
効果的な翻訳のためのコツ
セクションごとに翻訳する:論文をセクションごとに区切って翻訳することで、各部分のコンテキストを失わずに理解することができます。特に、序論や結論のセクションは、研究の概要を掴む上で重要な部分ですので、まずこれらのセクションから翻訳を始めると良いでしょう。
専門用語は辞書で確認:DeepLの翻訳にも限界があります。専門用語については、翻訳の正確性を確認するため、専門の辞書やデータベースを併用することが望ましいです。
文脈を優先する:翻訳ツールは文脈をある程度考慮して翻訳しますが、専門分野の知識をもとに、翻訳結果を文脈に即して解釈することが大切です。
翻訳時の注意点
誤訳には特に注意:翻訳ツールは完璧ではないため、特に専門用語や成句が含まれる場合、誤訳の可能性があります。例えば、「cancer cell migration(がん細胞の移動)」が「がん細胞の移民」と誤訳されることがあります。このような場合、専門用語の正しい理解が必要です。
文脈の重要性を再認識:特定の専門用語や表現は、その分野において特有の意味を持つことがあります。翻訳結果を盲信せず、常に論文全体の文脈の中で解釈することが重要です。
実践的な活用例
論文の要旨を翻訳する:論文を選別する際は、まず要旨をDeepLで翻訳し、研究内容が自分の興味や研究テーマに合致するかを確認します。
キーワードで論文を検索:研究に関連するキーワードをDeepLで翻訳し、その翻訳結果を使って英語の学術データベースで検索を行うことができます。これにより、興味のある研究分野の論文を見つけやすくなります。
図表の説明文を理解する:論文の図表は、研究結果の理解において非常に重要です。図表に付随する説明文をDeepLで翻訳し、データの解釈を行うことが、研究理解を深める上で役立ちます。
プランと価格
気になるDeepL翻訳の価格ですが、DeepL Translator(無料版)からUltimate(¥6,250)まであります。
英語論文を読むことが目的であれば、まずはDeepL Translator(無料版)から使い始め、必要に応じてStarter(¥1,000)に変更すればよいです。
無料版アカウントを作成
まずは、アカウントを作成せずに無料版を使用し始め、翻訳する文字量を増やしたくなったら無料版アカウントを作成することをお勧めします。
アカウントを作成せずに翻訳する場合、一度に翻訳できる最大文字数は1,500文字です。
これでは、足りません。
その時は、無料版アカウントを作成してください。
これで、5,000文字まで翻訳することができるようになります。
結論
英語論文の読解は簡単な作業ではありませんが、DeepLのような高精度翻訳ツールを活用することで、その負担を大幅に軽減することができます。
この記事で紹介した方法やコツを活用し、英語論文との格闘を少しでも楽にしましょう。
最新の研究トレンドを追いかけることは、研究者や学生にとって非常に重要です。
DeepLを使いこなして、英語論文からの情報収集をより効率的に行いましょう。