文献検索ツール

関連論文を可視化するConnected Papersの使い方

2024年3月4日

一生懸命に論文を探しても良い論文が見つかりません。何かいい方法はないでしょうか?

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それなら関連する論文を素早く検索できるConnected Papersを使用するといいですよ。

概要

研究論文を探すとき、どんなに一生懸命検索しても、まるで針の山から一本の針を探すかのような状態になることってありませんか?そんな時、Connected Papersがあなたの味方になります。このツールは、研究論文間の関連性をビジュアルで表現し、研究者や学生が自分の研究分野における重要な論文を発見しやすくするものです。このブログでは、Connected Papersを使ってどのように論文検索を行うか、そのテクニックやコツをご紹介します。読み終わる頃には、研究論文検索がこれまで以上に楽しくなっているはずです。

はじめに

研究論文の検索には多くの時間と労力がかかります。

Connected Papersを活用することによって、このプロセスを効率化し、より関連性の高い論文を見つけることができます。

研究論文の海には、発見されるのを待っている宝がたくさん眠っています。

しかし、その宝を見つけ出すのは容易ではありません。

膨大な数の論文から、自分の研究にぴったり合うものを見つけるのは、まさに針の山から一本の針を探す作業。

でも、心配無用!Connected Papersがあれば、この複雑なプロセスをずっとシンプルに、そして効率的に進めることができます。

この方法を実践すれば、論文検索を効率化することができ、時間を有効活用することにつながります。

Connected Papersとは?

まずは、Connected Papersについて簡単に説明しましょう。

Connected Papersは、論文間の関連性をビジュアルマップで表示するツールです。

公式サイトはこちら

リリース直後は、β版として無料でいくつでもグラフが作成できたのですが、現在は有料になりました。

ただ、無料では何もできないのかというとそうではありません。

無料アカウントを作成すれば、月に5つだけグラフを作成することができます。

無料アカウントを作成しない場合は、月に2つだけです。

まずは、月に2つだけであっても試してみるのが良いかと思います。

そして、気に入れば無料アカウントを作成し、それでも足りなければ有料アカウントへとアップグレードしていけば良いです。

このツールを使うことで、特定の研究論文がどのように他の論文と関連しているかを一目で理解することが可能になります。

特に、新しい研究分野に足を踏み入れたばかりの研究者や学生にとっては、研究の出発点を見つけるのに最適なツールと言えるでしょう。

使用プランの比較

Connected Papersを使用するためのプランを比較しておきたいと思います。

Free:0円:アカウント登録が必要:ひと月に5つのグラフが作成可能です。

Academic:710.25円/月(年間契約した場合の月当たり支払い額):研究利用または個人利用:グラフ作成数は無制限です。

Business:2367.3円/月(年間契約した場合の月当たり支払い額):ビジネス利用:グラフ作成数は無制限です。

どうやって使う?使用方法は?

Connected Papersの使用方法は非常にシンプルです。

まず、検索バーに興味のある論文のタイトルやDOIを入力します。

次に、グラフを作りたいの論文を選択します。

すると、その論文を中心とした関連論文のマップが生成されます。

たったこれだけの操作で可視化することができます。

このマップは、論文同士の関連性を示すノードとエッジで構成されており、どの論文が研究分野の中心に近いか、または新しい研究トレンドに関連しているかを視覚的に把握することができます。

マップの読み方

マップを最大限に活用するためには、その読み方を理解することが重要です。

マップ上のノードは個々の論文を表し、ノード(円)の大きさはその論文の引用数に基づいています。

つまり、大きなノードは多くの研究者から引用されている重要な論文を示しています。

さらに、ノード(円)の色は発行された年を表現しています。

また、ノード(円)間の距離と線の太さは、論文間の関連性の強さを示しています。

距離が近く、線が太いほど、論文同士は密接に関連していると考えられます。

円をクリックするとアブストラクトを読むことができますので概要を把握するには最適かと思います。

英語が苦手な方は、Google Chromeで検索すれば、ページごと日本語に翻訳することができます

研究を加速させるコツ

Connected Papersを最大限に活用するには、以下のコツが役立ちます。

  1. 出発点を明確にする: 研究を始めるにあたり、興味のある特定の論文からマップを生成し、そこから関連する論文を探索するのが良いでしょう。
  2. 引用と被引用をチェックする: マップ上で興味深い論文を見つけたら、その論文が引用している文献と、その論文を引用している文献もチェックすると、より広範な文脈が理解できます。
  3. 最新のトレンドに注目する: マップ上で新しく追加されたばかりの論文に注目することで、最新の研究トレンドをキャッチアップすることができます。

まとめ

Connected Papersは、研究論文の検索と探索を効率化するための強力なツールです。

このツールを使えば、研究分野の中心にある重要な論文を見つけたり、最新の研究トレンドに追いついたりすることが、以前よりもずっと簡単になります。

研究論文の海で迷子になることなく、自分の研究を加速させたいと考えている研究者や学生にとって、Connected Papersはまさに必携のツールと言えるでしょう。

研究の旅は、時に孤独で難しいものですが、Connected Papersのようなツールがあれば、その道のりはずっと明るく、そして興味深いものになるはずです。

あなたの研究が新しい地平を切り開く手助けとなることを願っています。

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